瀬戸内といえば、明石の辺りの渦潮はもちろん有名だけれど、実は今治から大島、大三島にかけてもかなりの渦が巻いていて橋の上から眺めていると、船舶の往来にかなり影響を与えてしまっているように見えた。或いは渦そのものではなくて、渦の形から海底の地形を逆算して十分な水深のある経路を選択していたのかしらん。今治から大三島にかけて蛸の干物・刺身が有名というのも納得。
更には、「伯方の塩」で有名な伯方島も発見。まさか商業用の塩を作っているわけではないのだろうが、浜辺沿い塩田があったのが印象的であった。全般的に長閑な風景が広がっていて、ミカンの初出荷が行われていたり。一方で、どの島にも「裏側(山?)」的なところがあって、そちらではセメント工場と造船場がまるで秘密基地のように配置されていた。たぶん戦前は軍事関連の施設であったのだろう。それにしても、こういった工場は本当に夕焼けによく映える。蜩の声を聞きながら夕焼けをバックに工場を見ていると自分もいっぱしの造船マンになった気分がしてくるから不思議だ。
この日の夜は大三島の中間辺りにあった旅館へ投宿。家族経営のようで、皆優しい。バックパッカーも珍しくないらしく、「お兄さんひとりなん?自転車は玄関ね」とか云われてとりあえずは風呂と洗濯機(?!)を借りて昼間の疲れと汚れを落とす。今思えばお遍路さんのドラマでみた光景そのまんまですな。
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