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月曜日, 11月 29, 2010

よっしゃぁぁぁ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!

最後の最後まで残っていたごっついプロジェクト、ようやく今日終わらせましたよ。締切りギリギリで今度ばかりはもう駄目かと。際どくバントヒットに成功というところかな。もう最後の1週間は必死の形相で夜なべを繰り返しながら走り抜ける毎日。どこの街に居ても、徹夜明けに眺める朝日はほんと綺麗ですよね(棒読み)。そんなわけで今日は意気揚々とDanteのオフィスへ行って締めの議論をしていたんだけれど、全て片付いたところで、彼が一言:『いやぁ新聞で読んだかもしれないけれど、実は今こんなのがきててね。どう?やってくんない??』。。。ごっついプロジェクト終わらせた直後に、しかももうほんとその場で次のプロジェクト振ってくるんだぁ(棒読み)。久しぶりに涙目になりましたよ、ほんと(;´Д`)。

そんなこんなでプライベートも含めてもみくちゃになりながらも、もう一部の人にはお知らせしている通り、2週間後には日本へ帰国します。そう、一時的な帰郷ではなく、日本へ帰国しますド━(゜Д゜)━ン!!社内での異動によって、勤務地ももちろん変わりますが、この度research quantsを卒業しデリバティブのデリバティブのトレーダーに挑戦することにしました。とりあえずご報告。経緯を含めて、事の顛末については順次アップ予定です!

水曜日, 9月 15, 2010

2 Year Anniversary

さて、リーマンの破綻からもう2年経ちました。周りには元リーマン社員もいて、もうあれから2年かぁと言って感慨深げにしていました。私はというと、ポールソン元長官の回顧録『On the Brink: Inside the Race to Stop the Collapse of the Global Financial System』に最近はまっています。今ちょうど中ごろまで読み進んだので、今はちょうどあの魔の9月、しかもあの一週間を生々しく書いた部分です。あの時のなんともいえない恐怖感や周りの状況を重ね合わせながら読んでいると、もう手に汗を握りまくりです!やはり事実は小説よりも奇なりなわけで。『Too big to fail』も読んでみましたが、あの小説チックな書き方に、現場にいたものとしては怒りすら覚えてしまいました(*´・ω・)

閑話休題

金融業界に身を置く者であれば、一度は耳にしたことがあるであろう言葉: "My word is my bond"。ではmy equityは何なのかとふと考えてしまいました。やはり"My career is my equity"でしょうか。語呂も宜しいし。日本語だと、"俺の背中には俺のいきざまが刻まれてるんだよっ"ってな感じ?!うーん。ま、今年もご多分にもれず忙しいので、年末までダッシュで駆け抜けます!

追記 (11/7/2010) : NYのお気に入りスポットであるBryant ParkとSutton Place Parkでの一枚。Bryant Parkでは、もうどうでも良い金曜日の夕方、紀伊國屋からの帰り。Sutton Place Parkでは、月に願いを。


日曜日, 12月 27, 2009

行く年来る年 2009 (II. キャリア:回顧と展望)

今年の行く年来る年の第2回は僕自身のキャリアについて。

A.何で今更キャリアプランなの??

まず、そもそもの大前提は僕自身が米国という外国で働いている外人だという事実。すなわち、働くためには査証(ビザ)が必要であり、かつそのビザは数年に一度の頻度で更新する必要がある。更に米国で働き始めるきっかけが社内の転勤であった為に、現地採用ではあるものの僕の場合には米国籍企業が海外から社員を本土に呼び寄せるときに使うL1ビザを交付されていた。家庭には仕事の話は一切持ち込まないことにしているので、うちの奥さんは当時全く気づかずにいたみたいだけれど、実はこのL1ビザに付帯している条項故に、去年の秋から春にかけては生きた心地がまるでしなかった。というのも、L1ビザは社内転勤にのみ交付されるので、その企業からレイオフされるとビザも自動的に失効してしまい国外退去となってしまうわけド━(゜Д゜)━ン!!もちろん、米国は何事に関してもrisk & rewardsの考え方が浸透しているので、このリスクをとった分だけGreen Cardを取得しやすいとかいったメリットはあるわけだけれど、金融危機の真っ只中でこのリスクをとるのはあまりに考えなしというもの。かつ、帰国費用はもちろん会社からは支給されず、がちんこ勝負の現地採用であるが故に日本の現法側に席があるわけでもなく、帰国しても職なし住むとこなしのまさしく電気グルーヴの『N.O.』の世界が現実に(;´Д`)さらにそんなリスクに怯えていると、追い討ちをかけるようにBloombergの雑誌版にあえなくメリルをクビになったL1ビザ保持者の悲哀話が載っているではないですかーヽ(`Д´)ノウワァァァン。インド系イギリス人の彼の家族は子供もいるのに、強制退去処分になってしまいロンドンに帰ることに。そんな父親の姿をみた子供達の心境は如何に。。。というわけで、その後このリスクをコントロールすべくいろいろと調べてみると、結局二通りの方法でしかこのリスクを主体的にはマネージできないことが判明したわけです:1)会社間の持ち運びが可能なH1ビザをとる、或いは2)永住権(Green Card)をとる。うーむぅ、こりゃまずいどうしたものかと悩んでいたのが去年の年末。結局、それもこれも僕がキャリアプランをきちんと描いていなかったばかりに、無意識にとってしまっていたあまりに大きなリスクだったわけで、こりゃいかんわなと考え始めたわけです。

とはいいつつも、自分でいうのも変だけれど、常に前向きで忘れっぽい僕は1月にはすっかりそんなことも忘れて奥さんと二人で楽しくスノボーに行く計画を立てていた。がなんと、その直前に件のdivision headが突然クビになってしまい、リストラの嵐と共に年が明けることにド━(゜Д゜)━ン!!動揺を隠せないままスキーリゾートで過ごしていると、どうやら緊急ミーティングが開かれるということでcall inしたりとバタバタしているうちに、division headからのメールが転送されてきた(こんな感じ↓):

I am little lost right now, but in time I'll find my way.
I am sure that none of you lost your way. Continue what you do.
Adapt to change. It is a source of opportunity for all of you.

もちろんこの前後にも彼らしい表現で、会社や仲間を振り返る文章が挿入されているわけだけど。これにはマイッタ。もう何にも考えずにがむしゃらに結果を出していくしかないでしょ!ってことで頑張れたわけ。こうした経緯が功を奏したどうかは定かではないけれど、結果今年はいろいろな人と共同研究する機会に恵まれて、本当に幸せだった。一方で、『キャリア』という言葉は一生忘れられない程の強烈な印象を僕の心に残すことになる。今回の金融危機では、大きな代償を払って、普段は決して学べない貴重な教訓をいろいろと学べたのだけれど、これもそのうちのひとつ。

B.今後のキャリアについての展望は??

さて、ここで今後のキャリアについての展望。まず、我ながら非常にユニークなキャリアを築いてこれたものだなというのが率直な感想。満足できるレベルにあるのではないかと思う。ただ、今後を考えるとA.で説明したように考え不足に過ぎる。というわけで、客観的に自分の置かれている立場を分析した後に、目標を立ててそれに必要な措置をとることにした。そこで得られた結論は、『次の不況までは、NYで頑張る』為に、とりあえずはビザをH1に切り替えつつGreen Cardの取得を目指すというもの。前提としては次の3点:
  1. この業界、人の出入りは原則『先入れ後出し法』に沿っている。すなわち、チームの立上げ段階で参画した者がそのビジネスのownerになってその後の resource(人材)を手当てする一方で、ビジネスが立ち行かなくなれば、後から入った余分なresourceを切り落としていく。
  2. 周りにまともな議論ができる人が常時大勢いるという、大学にいた頃と同じ今の環境が魅力的。初めて就職した時に、失敗したと思ったのがクオンツの特殊な仕事内容についてまともに議論できる人が周りにあまりに少なかったということ。結局、銀行の外に機会を求めざるを得なかった経緯があり、あんな思いは二度としたくない。
  3. 祖先から続く日本人だし、家も東京にあるので、もちろんいつかは日本に帰って仕事がしたい。
というわけでまず働く場所だけれど、2.から現在の環境は願ってもない状態。一方で、3.の理由から日本には帰りたい。日本に帰るなら、1.の観点からリストラ終了後のチームを作り始める所期段階で参画するのがベストであり、金融業界ではそれはまさしく不況の真っ只中が狙い目。とすると、今がまさしく不況の真っ只中なので、2.の観点で現在の環境に匹敵する環境を日本で見つけられれば、ベストだなと思った次第。ただ、この観点からさっそく各方面に連絡をして時間をかけて調べ始めてみると、不幸なことに僕から見える範囲では1.と2.を同時に満たす環境は見出せなかった。というわけで、次のチャンス(不況)まで待つことにした。とりあえず来年に向けてのリサーチアイディアも幾つかみつくろったし、今やっている内容もあと2年くらいは楽しめそうなので、このまま突っ走ってみようかと思う。

最後になったけれど、これがEduardoから今年を締めくくるメッセージとして送られてきたゲーテの格言。言い得て妙とはよく言ったもの。今年はまさしくこの通りでしたね(;´Д`):

Whatever you think you can do, or dream you can do, begin it.
Boldness has a genius, a power and magic about it.
If you can do something bold, all of a sudden you are at a different plane.
It is important keep doing that.

-- Johann Wolfgang von Goethe


[オフィスからの夕焼け(携帯で撮ったので写真自体はいまいちだけれど、ほんとに綺麗な夕暮れ時だった)]

水曜日, 12月 23, 2009

行く年来る年 2009 (I. 日本帰郷)

今年もやっと行く年来る年を語る季節になりました!いろいろとありながらも、今年もこの季節を家族全員が無事に迎えられたことに感謝です。

さて、振り返るに今年の自分のテーマはどうやら『キャリア』と当然ながらマーケットの『Healing Process』であったように思う。正直学生の時から好きなことばかりを追いかけてきたので、リサーチトピック(興味の対象)はかなり真面目に取捨選択してきたつもりだったけれど、キャリアプランなんぞについてはこれまで考えたことがなかったわけで(;´Д`) ただ、さすがに金融業界を襲った昨今の大嵐の直撃を経て、せめて"キャリアプラン"の大枠だけでも準備しておかないと不味いと思った次第。結論だけ先に書くと、『次の不況が起こるまで、NYで頑張るぞ!!』ということにした。ちなみに、この結論をみてハァ(゜Д゜)?!そんなのキャリアプランでも何でもないよ!!と思ったそこの方、それは違う!これは実は僕と家族にとってはかなり大きな誓約(commitment)なのです!というのも、『次の不況が起こるまで』=『5年間程度は』、『NYで頑張るぞ!』=『たとえ首を切られても、転職しても、日本には帰らずNYで頑張るぞ!』ということなわけ。これはでかい。更に、マーケットの『Healing Process』についても、その中に本質的でかつ大きな変化の胎動が見え隠れしてきている。これまで30年以上に渡りマーケットを支配していた構造が変わろうとしている。これはブラックマンデー後に起こったequity put/call optionのvolatility quoteの分離やスマイルの発生並にでかい。

詳細は順を追ってこの行く年来る年シリーズ2009で取り上げることにして、閑話休題。実は12月の初旬に日本に一時帰郷して、いろいろな人達と話をする機会があった(お世話になった関係者の方々、有難うございました)。上に書いた通り、もう当分は日本で直接仕事をすることもないと思うけれど、久しぶりに仲間と話すのは本当に楽しいし、新しい繋がりの種もまけてきたように思う。とはいうものの、突然仕事がふってきて本来会う予定であった先輩方に会えずじまいとなる残念な思いもしたりと結構慌しく過ごしてしまい、結局のところ時間が足りなかった。だからというわけではないけれど、これからは日本に帰っても"一時帰国"ましてや"日本出張"などとは言わずに"帰郷"と表現することに決めた。もうこれからはこちらで働く際にも"出稼ぎ"或いは"留学"的な感覚は一切持たない決意だし、やはり日本は故郷なわけだからね。

[築地でのマグロの競り風景(外人向けの冷凍マグロの競りしか見れず、意気消沈してトボトボ歩いていたら途中で生マグロ達に遭遇!!)]
[8月に京都旅行に行った際に八坂の料理屋さんの2階から撮った中庭と、云わずと知れた貴船神社の表玄関]


日曜日, 5月 31, 2009

海外で働くということ

日本は明治の昔から所謂"外圧"に弱いし、"海外帰り"というとそれが留学であろうが駐在であろうが何か特別な目で見られる文化がある。特に最近は「海外(特にアメリカ?)だと〜が当たり前なのに、それに比べて日本はどうか」という話はよく聞くところ。一方で、賢い人や組織は逆にこれを利用して、日本において自身の理想を実現する際の梃子として海外の事例や経験を利用してきた。超保守的な日本文化の中にあって、この方法はかなり有効であることがこれまで分野に限らず証明されているし、僕も何時か日本に帰ったらおおいに使わせてもらうつもり。

ただ、これが行き過ぎると渡辺さんのブログのようになってしまう。まるでSPA!を読んでるようで、かなりウケタけど。そんな中、眠人さんのブログに冷静な意見がでていて大いに元気づけられた:「他の国で働こうと他の県に就職しようとそれは大した違いではない」。

まさしくそうなんだよね。特に僕が今関わっているような仕事は、ニューヨークやロンドンで探した方が、内容も面白くてかつ給料の良い仕事がごろごろしているわけ。東京で興味のある仕事がなければ、他の都市で探すのは当たり前。そもそも大学を卒業して、それまで離れたくなかった京都からいやいや東京に出て行ったのも、京都では金融の仕事がなかったからなわけだし。そもそも、「日本の国力の衰退」と「仕事(内容と場所)の選択」とは関係ない。人口動態から日本の国力が落ちていくのは当然としても、ビジネスはそれに合わせて規模を変えていけさえすれば、利益水準は維持できるわけだから悲観する必要は全くない。そもそもパイが減っていく中であっても、それ以上のスピードで担い手が減っていくのであれば、取り分は増えそうなもんだ。一方で、国として整備している年金やその他社会保障制度は安易にその規模を変えるわけにも行かないので大変なことになる。行政サービスの担い手やこれまで日本の国力に頼ってきた所謂"政商"にもそういった意味で、将来はない。

というわけで、僕は「日本の国力の衰退」は大いに心配しているけれど、まっとうなビジネスについてはその将来を全く悲観していない。一方で、面白い仕事が日本で見つからないのであれば、履歴書をe-mailしてどんどん海外に出て行けばいいんだと思う。海外での日本人の評判は決して悪くないわけだから。そして何時か日本に帰ったときは、その経験を武器に自分の理想を実現するために奔走すればいい。そう思う。

土曜日, 3月 28, 2009

Quality of Quant Job

相変わらず忙しいです。常時かなりのプレシャーの中、短時間で精密な計算を求められる日々。遂にこの間、ポカをやってしまいました。補間アルゴリズムへのインプットが微妙に間違っていて、僕の計算結果を使ったすべての結果がやり直しを迫られることに。。。プレゼン資料も作り直さなければならなかったようで、担当している女性の方が悲鳴を上げていました。。。難しいけれど、経済もマーケットもこんな状況だからこそ、仕事の質だけは落とさないように気をつけないといけませんね。

水曜日, 12月 31, 2008

大晦日

大晦日です。日本ではもう新年ですね。明けましておめでとうございます。

今年はいろいろと勉強になる話題が目白押しでしたけれど、それらがあまりにも身近で起こってしまったので僕自身にまで火の粉が降りかかってきて大変な年でした。なんとか自宅炎上は回避できたので、良しとしましょう。

それにしても忘れられないのが、Lehman破綻後の一週間。マーケットの話は至るところで語りつくされているでしょうが、その裏には様々な人間ドラマがあるものです。Lehmanの一部社員達はあの日曜日の夜にほとんど泣きながら再就職先を求めて電話を掛けていたそうです。僕の上司もそうした電話を取ったうちの一人です。自社株に投資(半ば強制ですが)していた為に散財し、職もなくなるわけですからまさに藁にもすがる思いだったのでしょう。一方で、最後まで一部のトレーダーは利益をだすために奔走していたとか。ボーナスもでないだろうに、何故いまさらLehmanで利益を作ろうとするのか理解できないというのが衆目の一致するところではありましたが。他方、僕の同僚は 9月16日がちょうど在籍20年目を迎える最後の日だったのですが、自分のいる会社ももしや潰れるのではないかと内心ひやひやしていたとか。なんとか20 年目を迎えれたわけですが、手放しで喜べる状況でもなく、その後の展開はご存知の通りです。あの一週間を経験したことで、ようやく僕もブラックマンデーの経験者と肩を並べることができるということでしょうか(;´Д`)

というわけで、今年のクリスマスパーティは質素でした。NYでは今回で出張時も含めて3回目のクリスマスパーティでしたが、Irish Pubを貸しきって飲むスタイルは初めてです。微妙ながらもわいわいやって楽しかったわけですが、その場でdivision headが『これもキャリアの一部であって、そのキャリアこそが重要なんだ』といったことを言っていたのが印象的でした。学生の頃から好きなことばかりを追いかけてきた僕にとって、初めて自分のキャリアについて真剣に考えてみようと思った瞬間でした。

来年も良い年になりますよう。

土曜日, 3月 15, 2008

WallStreetの労働市場

雑談程度の話ですが、いよいよ始まったレイオフの波を乗りきるためにもちょっと労働市場の分析をしておきましょう。

まずは簡単なおさらいから。まず、一般に政治の中心は通称Main Street (Washington D.C.)、金融の中心は通称Wall Street (NYC)と言われていて、それぞれ時の権力を握った者が全体を支配し得るという意味で共通項も多いわけです。例えば、政権交替が起きた場合にはそれまで実権を持っていた人たちはいっせいに民間あるいはアカデミックな世界へ移動して、次の機会があればまた舞い戻ってくる。Wall Streetであっても最近こそ投資銀行がパワーを独占してきたものの、それこそ以前はジャパンマネーが市場を席捲していたわけで、その時々の権力を握っている組織へ人は流れて、或は更なるキャリアアップの為にアカデミックな世界へ戻っていくわけ(ちなみに、米国ではキャリアアップの為にMBAをとるといった行動は、個人税制によって明確に優遇されている)。そしてこの2つの業界(or 政界?)に共通しているのは、関連する業界(or アカデミズムの世界)の中だけで人の移動が起っていて、一度入ってしまえば非常に流動性の高い労働市場なのだけれど、なかなかこのサークルに入るのは容易ではないということ。

さて、ではWall Streetで今パワーを持っているのは誰なのか?昨今の市場環境もあって、一部の投資銀行ではそのパワーに衰えが見える。一方で、新興勢力のヘッジファンドは力を増してきており、SWFも見落とせない。成功したファンドの中には、更なる業容拡大を目指して自分達のedgeが効かない分野にも進出する為に、人材を経験豊富な投資銀行に求め積極的に採用し始めている。というわけで、最近はこのパワーシフトに伴ってヘッジファンドと投資銀行との間の行き来が盛んになってきている。昨年から一部で始まっていた投資銀行のレイオフでもすぐにヘッジファンドでの就職先が見つかってhappyにやっている知り合いは何人もいる。ではこれまで主流であったWall Streetでの人の流れ: 1) 投資銀行間での行き来(所謂"walk across the street")、2) new hire from graduate school/going back to graduate school, はどうなっているのか?少なくとも1)については同レベルの投資銀行間での行き来は確実に減ってきている。2)についてはやはりアカデミックな世界へ戻る方向の流れが強い。全体を眺めれば、これまでとは明らかに違ったトレンドが見て取れるので注意が必要になっている。以前のエントリー(1/26/07付け)で指摘した1.と3.のパターンも多くなってきたしね。

では、自分と家族を守るにはどうしたら良いのか?まず、パターン1.を避けるために極端に環境の悪化した業界 or 市場(今であれば米国のmortgage市場か?)には早々に見切りをつけて、パワーシフトの波に乗るか、アカデミズムの世界へいったん退避するのがベストだろう。"いつかは良くなるに違いない"といった長期予測に基づく逆張りは、仮にその予測が正しくともここでは命取りとなる。パターン3.を避けるためには、自分の給与水準を確認すればわかる。ちなみに、Wall Streetの給与水準には実はある程度の基準が存在し誰でも簡単にチェックできる。ただこれもまったくもってアメリカらしいというか、きちんとした市場調査の形をとった第3者の書いたレポートなのだけれど、微妙に利害相反の疑いがあるという困った代物ではあるのだけどね。何せエージェント(人材紹介会社 or ヘッドハンター)がこれを出してるんだからヽ(´ー`)ノ なんだか最近問題になっている市場でもみたことのある構図ですな(;´Д`) 有名どころのMichael Pageなんかも毎年きちんと出してます。例えばパフォーマンスの悪い5%がレイオフされてしまうといった懸念があるときは、1) パフォーマンスと給与は正比例する、2) Salary Surveyのレンジは両側95%での信頼区間に相当する、3) 給与は概ね正規分布している、という仮説を立ててみると、M&AのVice Presidentクラスで今年はボーナスが悪くて給与総額が150,452ドルを割ってしまっていたら実はもうアウトの可能性が高いと予想できるわけですヽ(`Д´)ノウワァァァン 数字って時に残酷ですよね。。

と、ここまで考えてみたけれど、やっぱり最後は人と人との信頼関係なんだろうな。"My word is my bond." やはりこれに尽きますね。気を付けましょう。

金曜日, 8月 10, 2007

It's a small world

世界は狭いものである。先日も東京と連絡を取り合っていたところその知り合いが、現ボスと昔別の会社で同僚同士であったということが判明した。二人とも転職してきていて、この会社で再会したんだそうだ。しかも、二人ともそれぞれ東京とニューヨークという地理的にかなり離れた場所で働いているのに。さっそくボスにその話をしたら、かなり懐かしがってた。たぶん、この業界友達の友達は、自分の友達っていう状態なんだろうな。悪い事はできません。

金曜日, 2月 23, 2007

クオンツ

実は小生、初めて知ったのですがクオンツとは正式にはQuantitative Analystというようです。恥ずかしながらこれまで知りませんでした。。これが最近の流行では、Quantitative Strategistなどとも呼ばれるらしい。Goldmanではこちらの呼び名の方が通っている由。やっぱりFinancial Engineerとはだいぶ違うよね。

金曜日, 1月 26, 2007

クビになる got fired

いくらうちが安定している投資銀行であっても、この業界、突然クビになってしまう話は数ヶ月に一度は聞こえてくる。 最近電話がないと思っていた人がやはり突然クビになっていたそうな。これにはかなりのショックを受けた。しかも、長年(10年以上も)勤めていた人を数日でクビにしてしまうカルチャー。

今回は特に人と人の間のいざこざではなかったものの、単純なbooking missから発生した損失の責任を取る格好。私たちにどう反応しろというんでしょうな。疑問ですよ。プロとしての気のゆるみを指摘されたのか、はたまた以前よりパフォーマンスが悪かったのか。いずれにしても、ショック。

せっかくなので、ここでタイプ分けをしてみよう:

1.リストラ

所謂リストラとは部署ごと1日のうちにクビになるというもの。不況の際に頻繁に出没する形式。日本でもITバブルが崩壊した2002年によくみられた。有名どころではAmroの株式部門閉鎖事件: 神谷町の森トラストビルにあったオフィスからホテルオークラへ移動して突然の解雇宣言。従業員側も急遽組合を結成して対抗するも交渉が成立したという話は聞かない。同時期にJP株式部門でも大規模なリストラが行われた。

また、外資系であるパターンは支店そのものの閉鎖。これはキツイ。コメルツ・バンク東京支店はこのパターンで、2003年に営業を止めている。

2.上司とそりが合わない

好不況に関わらず外資では最も多い解雇パターン。特に外人の上司に嫌われてしまった日本人スタッフの末路は悲惨。ある意味理由は明確なわけだけれども、理不尽な扱いに周りの同僚も動揺してしまうことが多い。Kiss on his assな社員が優遇されることに。上司の旅行にわざわざ鞄持ちで同行しているという話は良く聞く。

3.パフォーマンス 

外資のイメージではこれが一番多いのだろうけれど、実際の現場ではほとんどない。というよりも、やはりパフォーマンスについては2-3年の猶予期間があるようで、逆にいきなり好パフォーマンスをたたき出す必要なない。猶予期間内にパフォーマンスが上がらなければ、同僚からも仕方ないよねといった目で見られてしまうからごく自然に居にくくなって解雇になる。メッツの松井が良い例。

ということで、最近の流行は2.ですかな。気をつけましょう。