土曜日, 8月 07, 2010

8・6

広島を想い、黙祷一分。

日曜日, 8月 01, 2010

備忘録

ちょっとしたメモ:

1.最近ようやくNYで日本人の知り合いを作る難しさが分かってきた。結局、永住組はほとんどいないので、会社や官庁の異動であったり、不況でクビを切られて日本に強制送還であったり、留学を終えての帰国であったりで2-3年でいなくなってしまうのだから。でも、やっぱり日本人の異業種交流会は楽しい。それにしても、我が大学の卒業生達の携わっている活動は多種多様で驚き。

2.Dog yearとは良く言ったもの。最近の時の流れの早さにはもう呆れ果てるしかありません。どうしてこうも世の中は凄い早さで変われるのかね。

3.日本人は控えめだと言われているけれど、日本オフィスの若手から送られてくる最近のメールには閉口してしまう。唐突に良くわからない要求をしてくるので、さすがのAntoineも閉口している様子。わざわざ真意がわからないんだけれどって僕のオフィスにまで聞きにきてたからね。それでも彼はきちんとしているので、誠意ある対応をしようとしているけれど。英語のニュアンスが分かってないのかね。。それとも何か精神的な病気の前兆なのだろうか。

4.精神的な病気といえば、ちょうど一年前のMichael Jacksonの命日を思い出してしまう。当時、部署全体がリストラされてしまったある部署から拾われて、近くのグループに異動してきた方がいた。昼間は凄く明るくて、人当たりの良い小太りの赤毛の女性で名前をDebraと云った。席が近くだったので、楽しい人が来てよかったと思っていたものの、何故か夜になると激変。例えば、もう皆が帰ってしまった金曜の21:30近くに静かに自席で考え事をしていたら、急に何かをガンガン叩く音がするので振り返ると、Debraがキーボードをグーで殴っているではないですか!どうやらPCが動かなくなったらしく、Help Deskに電話して文句をいっている様子。直後、一気に怒りが爆発したらしく、奇声をあげて更に激しくキーボードを殴り初め、更には泣き始める始末。僕はといえば、もう怖くて固まるしかなかったわけだけれど、そのDebraが初めて大勢の人がまだ仕事をしている時間帯に発作を起こしたのが、Michaelの命日だった。あの時はあまりの状況に、なんとかフォローしようと同僚たちが『Michaelの大ファンだったDebraがあまりのショックに壊れた』というような苦し紛れの説明をしていたっけ。限界を越えて自分を自分で追い込んでしまう人ってどこの会社でもいるんだよね。

5.最近の暑さはちょっと気になります。NYでも35°を越える蒸し暑さといったら。もう生ごみが臭くて臭くて。。

6.近くのカバン屋の値下げ率をウォッチングしているのだけれど、これが凄い。去年の最悪期には90%まで上がった値下げ率がここ最近は70%台まで落ちてきて、次は60%を伺うか?!と思っていたら、ここ最近はまた80%台へ上がってしまった。いったいあんな小さな店でここまできちんと景気をウォッチングしてプライシングをしているのは誰なのか?!ちなみに、この店は熊さんが倒れた後にできた店なので、未だに60%未満の値下げ率で売っているのを見たことがありません。。

7.結婚5周年ということで、以前から約束していたブレスレットを奥さんへのプレゼントとしてティファニーで購入。5番街のお店に取りに行ったら、応対してくれた女の子がノリノリでビビる。日本語に直すとこんな感じ:『えぇな〜、このブレスレット!なぁなぁ、何のお祝いなん??もうっ! bla bla bla...』。ま、元気なのはほんとに良い事です。

8.この歳になって、なぜか『深夜特急』に嵌る。第1巻の香港から第2巻のシンガポールまでが面白くて一気に読んでしまったのだけれど、第3巻のインドに何故か魅力がなくちょっと置いておいた。それが第4巻のイランあたりから急にまた面白くなってきたので、また再開し始めたところ。"Breeze is nice!!"

ここ3ヶ月ほど、疲れが抜けきれずにいて停滞気味だったので、一気に気合を入れ直したいと思います!

ジョギング

肥りすぎのため、最近5ヶ月程ご無沙汰していたジョギングを再会。。。夏の盛りなのに、冷房の効いたジムで走るのもどうかと思い、ついにセントラルパークでのジョギングデビューを果たしてしまいました!涼しくなった夕暮れ時(といっても、夏時間のため8時〜9時台)を狙って走るとかなり気持ちが良い。いろいろな人が想い想いに運動したり、寛いだり、音楽を奏でていました。まさしくJohn Lennonの世界。"Watching The Wheels"がぴったり。

日曜日, 7月 11, 2010

蛍 in NY

なんと7月4日の夜に、セントラルパークで奥さんと夕食後の散歩をしていたら、蛍を発見!!もちろん、京都の哲学の道で楽しめたクリスマスツリーの電飾よろしく大量に飛び回っている蛍の群れではないものの、ちらほらと確かに蛍の光が見えるではないですか。かなり驚きました。確かに池の近くではあったので、居てもおかしくはないのだけれど、そんなに水綺麗だったっけ?むぅ。こんなことが起こるとは。。恐るべしNY。

日曜日, 6月 20, 2010

久しぶりにゆっくりセミナーにでも行きますか

木曜日にそれまで懸案であったプロジェクトをなんとか力技で捻じ伏せて、もうこんなに天気の良い夏模様の真っ只中の金曜日に良いアイディアが生まれるわけもないのでどうしようかと思っていたら、IAFEの年次総会があるのを思い出した。というわけで、プロジェクトも無事形になったわけだしDanteにさっそく休暇を一日分もらう申請をして、先週の金曜日にIAFEの年次総会に行ってきました。頭の体操という意味では久しぶりに楽しかった。別に特段大したことを喋っているわけではないけれど、Andy Lo教授やJohn Hall教授の思考方法を聞いてるだけで少しだけリラックス。それと、ISDAの現CEOがあんなに凄い人だとは驚き。今回のデリバティブに関する一連の規制騒動も、あれだけの人が業界側で頑張っていれば悪いことにはならないだろうといった感じ。

木曜日, 5月 06, 2010

???!!

いや、久しぶりのお祭り状態です。ホント笑い事では済まない状況のギリシャを尻目に、NYは2008年10月9日以来のお祭りモードに突入。シティのアホトレーダーのせいだとかいう面白ネタもとびかい、benchmark treasury yield も25bp以上の振れ幅に。VIXも2週間前のほぼ2倍のレンジ。いやぁなんだろうね、こみ上げてくる楽しさを抑えられません!

土曜日, 4月 24, 2010

奴雁

『群雁野に在て餌を啄むとき、其内に必ず一羽は首を掲げて四方の様子を窺ひ、不意の難に番をするものあり、之を奴雁と云ふ』(福沢諭吉)

『俯くことなく、毅然と面を上げる--。そんな人だったのだ。』("奴雁の哲学"、あとがきより)

日本語でこういう本が読めるのはやっぱり幸せだよね。

月曜日, 3月 01, 2010

雪降りすぎだよNY

NYはもう雪が降りすぎて仕事になりません。東京でいうところの台風のようなものらしく、こちらでは大量の雪が降ると、学校も政府もマーケットまでもが機能不全になってしまいます。北国出身の僕に謂わせれば、大したことはないと思うのですが。。

ところで最近、採用活動をしているのですけれど、やはりシティとバンカメ/メリル、AIGには不満が渦巻いてるようです。たぶん該当部署に所属している大多数の人が会社を辞めたがっているような。ただ、会ってみるといまいちな感じなので、もう本当に優秀な人達は逃げ出してしまった後なのでしょう。ちょっと寂しい気もしますね。

ところで、最近うちの奥さんの日本語がかなりやぱいことになってきました。もともと日本語で正規教育を受けたことがないので、危なっかしかったものの、ほんとやばい。さすがに、
おひよとし
はないだろう。。元の単語が何か全くわからないよ(;´Д`)ちなみに、本人は
お人好し
と言いたかったそうで。。先が思いやられます。

月曜日, 2月 01, 2010

Beautiful Days

今年も無事にボーナスゲット!!もちろん正社員なので単年契約ではないわけだけれど、この時期になると去年の仕事が明確に評価されてすっきり。心機一転また一年間ゼロから苦しくも楽しいガチンコアイディア勝負の始まりです。

というわけで、最近身の回りで起こったことを羅列すると、、

去年の仕事の一部がいよいよ本になって3月に出版されることに。
大不況の真っ只中でもビッグボーナスを貰ってしまう同僚たち。
周りにいる身近な人達の織り成す新しいアイディアを目撃する。
久しぶりにクラブで踊ってハシャイで朝の4時@M2 in NYC。
NJの人影少ないモールで大量に売られる70%引きの衣料品達。
Lake Placidのオリンピックゲレンデでスノボー三昧。美しい山々。
小さなホテルの暖炉脇で奥さんとガチンコ monopoly 対決。
九州のおばあちゃんと話してまったり。またおめで鯛が食べたくなる。
学生時代からの親友が出した新書をアマゾンで確認。読みたーーい。
カーネギーホールにてウィーンフィルの演奏で『田園』に聞き入る。
マイケル・ジャクソンの『This is it』を日曜の深夜に二人で見入る。
ポールソン前財務長官の回顧本『On the brink』の抜粋記事を読む。

そしてふとほんの数年前に起こった金融危機を思い出し、身震いする。

こんなにも美しい日々の中で何も感じない奴は不感症に違いない。

土曜日, 1月 02, 2010

学問のすすめ

さて、NYで奥さんとまったり年末・年始を過ごしてましたが、今日(2日)になってようやく気分がのってきました!僕の2010年、そして2010年代(!)もこれでようやく始動かな。

年末の一週間に1)歯のクリーニング, 2)Chiropracticで身体を調整(アメリカ版整体?!), 3)恒例の年末健康診断をし, 4)美容室で髪もさっぱりしたところで、氷点下のみぞれがちな天気を尻目に暖かい自宅アパートの中でCNNで毎年放送しているTimes SquareのNew Years Eventのライブ中継をながしながら、奥さんと大はしゃぎしながら迎えた2010年だったわけだけれど、やっぱり日本で迎える新年(山里で天麩羅=>サントリーホールでジルベスターコンサート=>初日の出=>鶴岡八幡宮に初詣=>おみくじで大吉=>ミルクホールでまったりお茶=>家族に挨拶・団欒コース)に比べると自分の中のスイッチがなかなか入らなくて気持ちのコントロールが難しいヽ(´ー`)ノ。奥さんも同じことを言っていたので、さすがに来年は日本で正月を迎えようかなと思ったり。

というわけで、やはりこういう時は気合の入る文章を読むのが一番。今年は久しぶりにコレ:

『一心独立して一国独立する事』 (福沢諭吉、"学問のすすめ"、岩波文庫)

国と国とは同等なれども、国中の人民に独立の気力なきときは一国独立の権義を伸ぶること能わず。その次第、三箇条あり。

第一条 独立の気力なき者は、国を思うこと深切ならず。
第二条 内に居て独立の地位を得ざる者は、外に在って外国人に接するときもまた独立の権義を伸ぶること能わず。
第三条 独立の気力のなき物は、人に依頼して悪事をなすことあり。

… 今の世に生まれ苟も愛国の意あらん者は、官私を問わずまず自己の独立を謀り、余力あらば他人の独立を助け成すべし。… 概してこれを言えば、人を束縛して一人心配を求むるより、人を放ちて共に苦楽を共にするに若かざるなり。

やっぱり福沢先生の文章とその思考は読んでいて気持ち良い。さて、自分に『独立の気力』はあるだろうか?と素直に問い掛けてみよう。否応無しに気合の入る瞬間ですね。

さて、今年もまた例年に違わず青臭い目標を立ててみたのがコレ:『Serendipityを自分のものにする』。もちろん、言葉の定義からはそもそも自分のものにはできそうにないわけだれど。ま、いっちょやってみましょう。

今年もこの連絡用ブログを読んでくれている、家族と友達と知り合いの皆さんにとって良い年になりますよう。

水曜日, 12月 30, 2009

行く年来る年 2009 (III. マーケット動向総括)

マーケット動向総括とはいっても、ご存知の通り今年は業務の忙しさは当然のこと、無い頭を振り絞っていろいろなアイディアを捻り出すのに夢中だったので、正直マーケットを追えてませんでした。とはいうものの、メイントピックは流動性とクレジットの動向だったわけなので、これらを表す代表的な指標を見ていきましょう:

1.LIBOR-OIS spread (Banks)

LIBOR rateとOIS rateとのspreadについてはいろいろな見方があるものの、結局のところ流動性とクレジットの組み合わせなんでしょうね。この記事にもあるように、米国は流動性(或いは銀行の資本制約)が原因であると見ていますが、欧州では銀行間のクレジットだと(最近こんなpaperも出てます)。いずれにしても、12/30付けでこのspreadはほぼ正常値である10bp程度に戻ってきています。

Date 1MO 3MO 6MO 12MO
12/31/2008 25 121 151 159
12/30/2009 9 8 21 50

去年の夏から始まったLIBORの決定方式についての議論も、今年の6月に発表された下記の変更だけでなんとなく幕引きにしてしまうのですかね。

Defining the L in BBA LIBOR

The independent Foreign Exchange and Money Markets Committee discuss the definition of BBA LIBOR each time they meet, to ensure the rates remain the best possible benchmark for these rapidly changing markets.

Currently, the notes that accompany the definition of BBA LIBOR state that: "Contributions [to the rate fixing process] must represent rates formed in London and not elsewhere"

At their recent meeting, Committee members felt that this could be further clarified as there could be different interpretations of what constitutes a rate "formed in London". In addition, there are many major participants in the London money markets that are either not physically located in London, or do not book trades in London.

Therefore, with immediate effect, this note accompanying the definition will read:

"Contributions must represent rates at which a bank would be offered funds in the London Money Market"

This clarification will not affect the way in which current contributors formulate their rate submissions. However, it may allow banks that participate in the London markets, whose eligibility for inclusion in the fixing was not previously clear, to apply to join the panels. This is in line with the commitment made last year as a part of the LIBOR consultation to allow expansion of the LIBOR panels, whilst ensuring that LIBOR remains a tightly defined measure of the cost of unsecured interbank funding each morning in the London Market.
ちなみに、TED spreadから見ても、インターバンク市場が正常化しているのが見て取れますね(source: Bloomberg)。









2. A2P2 spread (Non-financial)

さて、金融業以外では高格付け企業と低格付け企業とのクレジット格差が広がって大変なことになってましたが、それも下記のグラフにあるように正常化してきています(source: FRB)。









***********最後にちょっとだけ毒を吐いちゃいます******************

NHKの『マネー資本主義』。。こりゃ一体なんやねん。そもそも何故に如何にも異なる種類の資本主義がいくつも在るかのように報道すんだよ。

これもほんまいい加減にしろ → http://nymag.com/news/business/55687/

十年前に『マネー革命』を作ったのと同じ放送局とは思えん。。内容のあまりの劣化に愕然とする。どうしてこうなってしまったのか。。。あの頃、まだ大学院生だった自分が初めてQuants/Stratsの世界を知る機会になったのがあの番組とそれに続く書籍だった事実を鑑みると本当に哀しい。あの番組では確か最後に、『こうした金融の先端技術を支える人材が今は日本にはいないが、今後育成すべきであり、日本の金融業界はそれに挑戦していかねばならない』といったメッセージが発せられていたように思う。それが10年後にこの体たらく。当時の『マネー革命』がフィッシャーとマイロンのノーベル賞受賞とヘッジファンドの台頭に感化されてのやはり近視眼的な編成であったとしても、今回の『マネー資本主義』はあまりに近視眼的に過ぎる。裏を返せば、取材力の欠如であろう。そもそも、仲介業に過ぎない金融機関が自ら経済全般に影響を与えるような元凶となり得ないことくらい直感的に分かりそうなものだ。大きくなり過ぎたお金の流れを適切に裁ききれずに、その仲介システム自体が崩壊してしまったのが本質だろうに。だからこそ、その仲介役を復活させる為に、これまでになく流動性とクレジットが焦点になっているわけで(;´Д`)

愚痴に付き合って頂き、有難うございます。これ以上続けると自分が厭になるのでこの辺にしておきます。。

****************************************************

それでは、皆さんHave a happy new year!!

日曜日, 12月 27, 2009

行く年来る年 2009 (II. キャリア:回顧と展望)

今年の行く年来る年の第2回は僕自身のキャリアについて。

A.何で今更キャリアプランなの??

まず、そもそもの大前提は僕自身が米国という外国で働いている外人だという事実。すなわち、働くためには査証(ビザ)が必要であり、かつそのビザは数年に一度の頻度で更新する必要がある。更に米国で働き始めるきっかけが社内の転勤であった為に、現地採用ではあるものの僕の場合には米国籍企業が海外から社員を本土に呼び寄せるときに使うL1ビザを交付されていた。家庭には仕事の話は一切持ち込まないことにしているので、うちの奥さんは当時全く気づかずにいたみたいだけれど、実はこのL1ビザに付帯している条項故に、去年の秋から春にかけては生きた心地がまるでしなかった。というのも、L1ビザは社内転勤にのみ交付されるので、その企業からレイオフされるとビザも自動的に失効してしまい国外退去となってしまうわけド━(゜Д゜)━ン!!もちろん、米国は何事に関してもrisk & rewardsの考え方が浸透しているので、このリスクをとった分だけGreen Cardを取得しやすいとかいったメリットはあるわけだけれど、金融危機の真っ只中でこのリスクをとるのはあまりに考えなしというもの。かつ、帰国費用はもちろん会社からは支給されず、がちんこ勝負の現地採用であるが故に日本の現法側に席があるわけでもなく、帰国しても職なし住むとこなしのまさしく電気グルーヴの『N.O.』の世界が現実に(;´Д`)さらにそんなリスクに怯えていると、追い討ちをかけるようにBloombergの雑誌版にあえなくメリルをクビになったL1ビザ保持者の悲哀話が載っているではないですかーヽ(`Д´)ノウワァァァン。インド系イギリス人の彼の家族は子供もいるのに、強制退去処分になってしまいロンドンに帰ることに。そんな父親の姿をみた子供達の心境は如何に。。。というわけで、その後このリスクをコントロールすべくいろいろと調べてみると、結局二通りの方法でしかこのリスクを主体的にはマネージできないことが判明したわけです:1)会社間の持ち運びが可能なH1ビザをとる、或いは2)永住権(Green Card)をとる。うーむぅ、こりゃまずいどうしたものかと悩んでいたのが去年の年末。結局、それもこれも僕がキャリアプランをきちんと描いていなかったばかりに、無意識にとってしまっていたあまりに大きなリスクだったわけで、こりゃいかんわなと考え始めたわけです。

とはいいつつも、自分でいうのも変だけれど、常に前向きで忘れっぽい僕は1月にはすっかりそんなことも忘れて奥さんと二人で楽しくスノボーに行く計画を立てていた。がなんと、その直前に件のdivision headが突然クビになってしまい、リストラの嵐と共に年が明けることにド━(゜Д゜)━ン!!動揺を隠せないままスキーリゾートで過ごしていると、どうやら緊急ミーティングが開かれるということでcall inしたりとバタバタしているうちに、division headからのメールが転送されてきた(こんな感じ↓):

I am little lost right now, but in time I'll find my way.
I am sure that none of you lost your way. Continue what you do.
Adapt to change. It is a source of opportunity for all of you.

もちろんこの前後にも彼らしい表現で、会社や仲間を振り返る文章が挿入されているわけだけど。これにはマイッタ。もう何にも考えずにがむしゃらに結果を出していくしかないでしょ!ってことで頑張れたわけ。こうした経緯が功を奏したどうかは定かではないけれど、結果今年はいろいろな人と共同研究する機会に恵まれて、本当に幸せだった。一方で、『キャリア』という言葉は一生忘れられない程の強烈な印象を僕の心に残すことになる。今回の金融危機では、大きな代償を払って、普段は決して学べない貴重な教訓をいろいろと学べたのだけれど、これもそのうちのひとつ。

B.今後のキャリアについての展望は??

さて、ここで今後のキャリアについての展望。まず、我ながら非常にユニークなキャリアを築いてこれたものだなというのが率直な感想。満足できるレベルにあるのではないかと思う。ただ、今後を考えるとA.で説明したように考え不足に過ぎる。というわけで、客観的に自分の置かれている立場を分析した後に、目標を立ててそれに必要な措置をとることにした。そこで得られた結論は、『次の不況までは、NYで頑張る』為に、とりあえずはビザをH1に切り替えつつGreen Cardの取得を目指すというもの。前提としては次の3点:
  1. この業界、人の出入りは原則『先入れ後出し法』に沿っている。すなわち、チームの立上げ段階で参画した者がそのビジネスのownerになってその後の resource(人材)を手当てする一方で、ビジネスが立ち行かなくなれば、後から入った余分なresourceを切り落としていく。
  2. 周りにまともな議論ができる人が常時大勢いるという、大学にいた頃と同じ今の環境が魅力的。初めて就職した時に、失敗したと思ったのがクオンツの特殊な仕事内容についてまともに議論できる人が周りにあまりに少なかったということ。結局、銀行の外に機会を求めざるを得なかった経緯があり、あんな思いは二度としたくない。
  3. 祖先から続く日本人だし、家も東京にあるので、もちろんいつかは日本に帰って仕事がしたい。
というわけでまず働く場所だけれど、2.から現在の環境は願ってもない状態。一方で、3.の理由から日本には帰りたい。日本に帰るなら、1.の観点からリストラ終了後のチームを作り始める所期段階で参画するのがベストであり、金融業界ではそれはまさしく不況の真っ只中が狙い目。とすると、今がまさしく不況の真っ只中なので、2.の観点で現在の環境に匹敵する環境を日本で見つけられれば、ベストだなと思った次第。ただ、この観点からさっそく各方面に連絡をして時間をかけて調べ始めてみると、不幸なことに僕から見える範囲では1.と2.を同時に満たす環境は見出せなかった。というわけで、次のチャンス(不況)まで待つことにした。とりあえず来年に向けてのリサーチアイディアも幾つかみつくろったし、今やっている内容もあと2年くらいは楽しめそうなので、このまま突っ走ってみようかと思う。

最後になったけれど、これがEduardoから今年を締めくくるメッセージとして送られてきたゲーテの格言。言い得て妙とはよく言ったもの。今年はまさしくこの通りでしたね(;´Д`):

Whatever you think you can do, or dream you can do, begin it.
Boldness has a genius, a power and magic about it.
If you can do something bold, all of a sudden you are at a different plane.
It is important keep doing that.

-- Johann Wolfgang von Goethe


[オフィスからの夕焼け(携帯で撮ったので写真自体はいまいちだけれど、ほんとに綺麗な夕暮れ時だった)]

水曜日, 12月 23, 2009

行く年来る年 2009 (I. 日本帰郷)

今年もやっと行く年来る年を語る季節になりました!いろいろとありながらも、今年もこの季節を家族全員が無事に迎えられたことに感謝です。

さて、振り返るに今年の自分のテーマはどうやら『キャリア』と当然ながらマーケットの『Healing Process』であったように思う。正直学生の時から好きなことばかりを追いかけてきたので、リサーチトピック(興味の対象)はかなり真面目に取捨選択してきたつもりだったけれど、キャリアプランなんぞについてはこれまで考えたことがなかったわけで(;´Д`) ただ、さすがに金融業界を襲った昨今の大嵐の直撃を経て、せめて"キャリアプラン"の大枠だけでも準備しておかないと不味いと思った次第。結論だけ先に書くと、『次の不況が起こるまで、NYで頑張るぞ!!』ということにした。ちなみに、この結論をみてハァ(゜Д゜)?!そんなのキャリアプランでも何でもないよ!!と思ったそこの方、それは違う!これは実は僕と家族にとってはかなり大きな誓約(commitment)なのです!というのも、『次の不況が起こるまで』=『5年間程度は』、『NYで頑張るぞ!』=『たとえ首を切られても、転職しても、日本には帰らずNYで頑張るぞ!』ということなわけ。これはでかい。更に、マーケットの『Healing Process』についても、その中に本質的でかつ大きな変化の胎動が見え隠れしてきている。これまで30年以上に渡りマーケットを支配していた構造が変わろうとしている。これはブラックマンデー後に起こったequity put/call optionのvolatility quoteの分離やスマイルの発生並にでかい。

詳細は順を追ってこの行く年来る年シリーズ2009で取り上げることにして、閑話休題。実は12月の初旬に日本に一時帰郷して、いろいろな人達と話をする機会があった(お世話になった関係者の方々、有難うございました)。上に書いた通り、もう当分は日本で直接仕事をすることもないと思うけれど、久しぶりに仲間と話すのは本当に楽しいし、新しい繋がりの種もまけてきたように思う。とはいうものの、突然仕事がふってきて本来会う予定であった先輩方に会えずじまいとなる残念な思いもしたりと結構慌しく過ごしてしまい、結局のところ時間が足りなかった。だからというわけではないけれど、これからは日本に帰っても"一時帰国"ましてや"日本出張"などとは言わずに"帰郷"と表現することに決めた。もうこれからはこちらで働く際にも"出稼ぎ"或いは"留学"的な感覚は一切持たない決意だし、やはり日本は故郷なわけだからね。

[築地でのマグロの競り風景(外人向けの冷凍マグロの競りしか見れず、意気消沈してトボトボ歩いていたら途中で生マグロ達に遭遇!!)]
[8月に京都旅行に行った際に八坂の料理屋さんの2階から撮った中庭と、云わずと知れた貴船神社の表玄関]


木曜日, 11月 05, 2009

祝 ヤンキース優勝!!

しかも松井がMVPって、凄すぎ。奥さんと二人でテレビを見ながら拍手喝采です。今年は年初からいろいろあったけれど、どうやら最高の形でフィニッシュできそうな予感。

月曜日, 10月 12, 2009

もう秋?!

夏場はいろいろと予定を詰めすぎて目の回るような日々。とりあえず、リーマン破綻1周年記念もなんなくスルーして仕事もプライベートも面白く、気がつけばもう秋。少しは落ち着くことを期待しつつ、年末へ向けてダッシュ!!

月曜日, 7月 06, 2009

相変わらず

もうアメリカのニュースはマイケル一色で、経済のことなんてもうみんな忘れてしまっているかのよう。ようやくマーケットも落ち着いてきて、僕としては安心して仕事に打ち込めるのでいいんだけどね。

土曜日, 6月 13, 2009

米国 401(k) 投資の実態

米国 401(k)ネタの続編です。ただし、資産運用といってもこのブログでは米国 401(k)に限って話を進めていきます(その他一般の資産運用については、不動産から株・債券も含めていろいろなブログで既に分析されてますから)。

さて、米国 401(k)の概要については以前のエントリーを見て頂くとして、まずはこれまでの成績です(IRRベース):

2007: 44.02%
2008: -49.13%
2009: 35.91%

インデックス投資を主体としてポートフォリオを組んでいたはずなのに、正直これではリターンのボラティリティが高すぎます(=リスクが高い)。2007年から2009年上半期にかけては、確かにアップダウンが激しい時期ではありました。ただし、原因は自分が選択したアセット・アロケーションにあったようです:

1) 投資期間を短期(1年程度)とし、最適戦略を選択していた
2) 高成長分野に集中投資していた
3) ほぼ全ての期間でキャッシュポジションがゼロであった

ロスカットの水準を事前にきちんと設定していたのは良かったのですが、結局サブプライムローン問題や新興市場ブームのさなかに投資期間を短期として最適戦略を選択してしまっていたため、唯でさえ激しかった市場のアップダウンを増幅してしまっていたわけです。本来なら市場がブームになっている時にキャッシュポジションを厚めにしておくべきだったのに、高成長分野に全力投資になってしまっていたのも原因でしょう。これから引退し実際に401(k)の資産を取り崩し始める59.5歳まではかなり時間があるのでリスクはいくらでも取れるわけですが、ここまで増幅されてしまうと戦術調整のために週末の時間を取られてしまって駄目です。というわけで、時間との兼ね合いも考え、投資期間を4年程度に伸張することにしました。

結果、より長く1つのファンドを保有することになるので、401(k)プログラムが提供する各ファンドのexpense ratioを調べてみることに。やはり、インデックスが断然安いですね。

1) S&P 500 Index Fund: 0.02%
2) BGI Aggregate Bond Index Fund: 0.06%
3) MSCI ACWI ex US Index Fund: 0.09%
4) Pimco Real Return Fund: 0.45%
5) High Yield Bond Fund: 0.55%
6) US Mid Cap Value Fund: 0.65%
7) US Real Estate Fund: 0.96%
8) MSIF Inc Emerging Makrets: 1.43%

というわけで、『ウォール街のランダムウォーカー』を参考に、上記3つのファンド(1)-3))へのインデックス投資を中心に、残り10%程度をインフレ資産(4)-8))へ振り向けてポートフォリオを構成してみることにしました。目標リターンは8.3%、expense ratioは0.50%以下を目標にしています。

今後は、備忘録的にこのブログに結果をアップしていきたいと思います。

日曜日, 6月 07, 2009

ちょっと嫌な感じ

この間、良いアイディアを思いつけないかなぁと、仕事帰りに写真にある公園のベンチでちょっとぼーっとしていたら、散歩中のお爺さんに『ここはNYでも最高のスポットの1つだよね』と声を掛けられちゃいました。小さな公園を多分健康のためでしょうか、杖をつきながらぐるぐる何回も何回も回っているような全然知らないお爺さんです。とりあえず、『ホント最高っスね、ここ』と返しておきました。

なんだか気分の良い夕暮れ時。

でも、仕事も生活も、マーケットまでもが調子いいとなんだか不安になってしまいます。基本は田舎もんなので、こんな良いことが続くはずがないと思い込んでるわけです。うーん。ちょっとこの居心地の悪さはどうにかしたいものです。

日曜日, 5月 31, 2009

海外で働くということ

日本は明治の昔から所謂"外圧"に弱いし、"海外帰り"というとそれが留学であろうが駐在であろうが何か特別な目で見られる文化がある。特に最近は「海外(特にアメリカ?)だと〜が当たり前なのに、それに比べて日本はどうか」という話はよく聞くところ。一方で、賢い人や組織は逆にこれを利用して、日本において自身の理想を実現する際の梃子として海外の事例や経験を利用してきた。超保守的な日本文化の中にあって、この方法はかなり有効であることがこれまで分野に限らず証明されているし、僕も何時か日本に帰ったらおおいに使わせてもらうつもり。

ただ、これが行き過ぎると渡辺さんのブログのようになってしまう。まるでSPA!を読んでるようで、かなりウケタけど。そんな中、眠人さんのブログに冷静な意見がでていて大いに元気づけられた:「他の国で働こうと他の県に就職しようとそれは大した違いではない」。

まさしくそうなんだよね。特に僕が今関わっているような仕事は、ニューヨークやロンドンで探した方が、内容も面白くてかつ給料の良い仕事がごろごろしているわけ。東京で興味のある仕事がなければ、他の都市で探すのは当たり前。そもそも大学を卒業して、それまで離れたくなかった京都からいやいや東京に出て行ったのも、京都では金融の仕事がなかったからなわけだし。そもそも、「日本の国力の衰退」と「仕事(内容と場所)の選択」とは関係ない。人口動態から日本の国力が落ちていくのは当然としても、ビジネスはそれに合わせて規模を変えていけさえすれば、利益水準は維持できるわけだから悲観する必要は全くない。そもそもパイが減っていく中であっても、それ以上のスピードで担い手が減っていくのであれば、取り分は増えそうなもんだ。一方で、国として整備している年金やその他社会保障制度は安易にその規模を変えるわけにも行かないので大変なことになる。行政サービスの担い手やこれまで日本の国力に頼ってきた所謂"政商"にもそういった意味で、将来はない。

というわけで、僕は「日本の国力の衰退」は大いに心配しているけれど、まっとうなビジネスについてはその将来を全く悲観していない。一方で、面白い仕事が日本で見つからないのであれば、履歴書をe-mailしてどんどん海外に出て行けばいいんだと思う。海外での日本人の評判は決して悪くないわけだから。そして何時か日本に帰ったときは、その経験を武器に自分の理想を実現するために奔走すればいい。そう思う。