金曜日, 4月 25, 2008

インサイダー取引

またしてもかという印象と同時に、もったいないなと。またこれでしばらく沈滞してしまうかと思うと残念。幾らでも損を出すのは構わないけれど、なかなか未然に防ぐのは難しいのはわかってはいるけれど、これはまずいです。以前、韓国の同僚ともアジアの証券会社で野村だけはM&Aや債券発行でアジアにおいて他の外資とも互角に渡り合えるようになって欲しいし、十分そのポテンシャルはある筈だという話で盛り上がったのを思い出す。

野村社員、インサイダー容疑・監視委調査 (日経 4/22)

 野村証券の社員と知人の計3人がM&A(企業の合併・買収)などのインサイダー情報をもとに21銘柄の株を売買し、4000万円前後の不正な利益を得た疑いのあることが21日、関係者の話で分かった。証券取引等監視委員会も把握しており、証券取引法(現金融商品取引法)違反容疑で調査を進めているもようだ。野村社員がM&A情報などを知人に漏らしたとみられ、業界トップの情報管理体制の甘さが問われそうだ。

 インサイダー取引の疑いが持たれているのは、野村証券で企業買収などを扱う「企業情報部」に勤務していた中国人男性社員(30)と知人の中国人男性2人。社員は現在は香港のグループ会社に勤務しているという。(06:31)

月曜日, 4月 21, 2008

ようやくNYにも春がやってきましたー。自分では気が付かなかったのだけれど、やはりこちらの冬は体力的につらかったみたいで、最近はなんだか体が軽い。次の冬はきちんと対策を立てておかないとまずいかも。

ちなみに、Q1/08の米国主要企業決算発表は今のところ7勝5敗4分けで折り返し地点まで到達。さてこのまま無難に乗り切れるのか。注目ですね。

日曜日, 4月 06, 2008

ゲーム終盤のボラティリティ

ここ最近までマーケットでみられたボラティリティの大きさをどう理解したら良いか。サッカーの試合観戦からヒントを得てみる。ゲームも終盤になると大抵どちらが勝つのか大方予想がつくので、勝っているチームはパス回しでリスクを犯さずそのまま逃げ切ろうとする。一方、負けているチームはロングパスを出したり、ペナルティーエリアへボールを出来るだけ蹴りこもうとする。つまり、勝っているチームはスコアのボラテイリィティを出来るだけ小さくして逃げ切りたいのに、負けている側はスコアのボラティリティを出来るだけ大きくして勝つ確率を大きくしたいと考える。最近のマーケットをみていると、米国経済の景気後退局面入りがほぼ確実な情勢の中で、負けちゃっている人達が必死にボラティリティを上げていっていたような印象を受ける。と考えると、このゲーム(ベアマーケット)もほぼ終盤に差し掛かっているということだろうか?

スコアリングモデル

いやーほんとに良かった。金融庁が「スコアリング」モデルの推奨を取り下げたらしい。そもそも内部格付け体系自体まともに運用できてなさそうなのに、どうしてそれをモデル化できるのか本当に疑問でしたから。この分野ではあくまでモデルは補完的な役割が期待されているだけで、内部格付け体系をきちんと整備するのが先決。付け焼き刃的にいろいろと発表されていたヘンテコモデルもこれで一掃されてすっきりするかな。

金融庁、融資の可否自動判定「スコアリング」推奨やめる(日本経済新聞 4/3/08)

 金融庁は地域に根ざした経営改革として地方銀行や第二地方銀行に勧めてきた「スコアリング(評点制)融資」を、積極的に推奨する項目から外す。東京都から400億円の追加出資を受ける新銀行東京(東京・千代田)がこのモデルで多額の不良債権を抱え、批判を招いたことにも配慮した。今後は各行が自主判断で取り組むようにする。

 スコアリングは融資を希望する企業の財務指標をコンピューターに入力し、信用リスクを自動的にはじき出して融資の可否を審査するモデル。(03日 07:00)