土曜日, 10月 04, 2008

Sep 08

ようやく魔の9月が終りました。Labor dayの週末をHamptonsで過ごした後、心機一転また年末まで頑張ろう!と思った矢先の大混乱。もうマーケットも何もかもがChaosでした。とりあえず、なんとか生き延びているものの、今後の展開は予断を許しません。このブログもだいぶ更新頻度が落ちてしまってます。100年に一度の業態転換の真っ只中にいるので、下手なことを書くわけにはいきませんしね。とりあえず、マーケットの抱える問題点と雑感を幾つか。

1.信用とは一体何だろうか。

まだ取り上げてないのですが、今年の年初から事あるごとにLIBOR問題が取り上げられてます。米系の商業銀行が嘘のレートを提示しているのではないかと。Lehmanも最後は誰にも信用してもらえず、跡形も無く崩れ落ちてしまいました。十分な審査もせずに実行されたローンは誰からも見向きもされなくなってしまって、政府が買い取るという最後のカードをきることに。金融業界に入ってからもうすぐ十年目。日本、米国で未曾有の金融危機を経験して思うのは、it's a fragile industry that we are living inということ。

2.モデルの限界点

いままでいろいろとモデルを作ってきて、自分で言うのもなんだけれど、かなり役に立っていると思う。でも、今回ばかりはモデルの限界点を目の当たりにしてしまった。予想外の事態が連続して起きることでどこまでがモデルの前提に含まれていているとしてよいのか線引きしずらいし、まったく想定の範囲外ではモデルはもはやマーケットに信用されないという意味で、意味をなさなくなってしまう。

3.金融の複雑化とフラット化

金融業界内でも複雑なスキームや商品は満足に理解されなくなってしまっている。こうした複雑化はそれはもちろん業界外の人達に不信感を抱かせる要因の一つとなるし、フラット化を通じてその影響は全世界へ拡がることに。人々の生活を容易にしたり、夢を実現するためにファイナンスを付けるのに必要な進化だったと今でも思うものの、その制御に有効な手立ては結局未解決の大問題として残ってしまった。さてはてどうしたものか。

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ここ一ヶ月、かなり疲れたので今日は急遽息抜きにワシントンD.C.に来てます。週末のD.C.はのどかなもので、ワシントン記念塔をバックに公園でリスを眺めてリラックス。来週も頑張りましょう!