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土曜日, 11月 06, 2010

The New York Public Library 詣で

ということで、週毎に迫りくる複数の締切りを抱えながら、力技と時折舞い降りてくる閃きだけに頼りながら走り抜けるという魔の月間をようやく走り終えました。ほんと9月後半から10月末までの狂ったような日々は何だったのだろう。連日連夜1時とか3時とかまで仕事してるのって久しぶり。そりゃオフィスから見る夜景は綺麗なんだけど、これこそまさしくmanageable chaosってやつド━(゜Д゜)━ン?!。

そんな中、さすがに土曜日くらいは仕事を忘れたいというわけで、ジョギングをしてストレス開放を試みた後に図書館に通っていました。奥さんは止ん事なき事情により、日本に帰っているので僕一人。子供の頃からの習性はなかなか直らないもので、昼間一人になると、とりあえず電気屋か本屋か図書館に行きたくなってしまうのが僕の悪い癖。なにせ僕の育った田舎では、中学生が自転車で気軽に行ける範囲にあるのは、学校と公園を除くとこの3つだけだったんだよね(;´Д`)。。学生の頃も、面白い授業のない時はいつも図書館でまったりしてたものです。社会人になって、下落合に住んでいた頃は早稲田の図書館に潜りこんだり。ただ、結婚してからは奥さんもいるので一人で図書館でまったりするわけにもいかず、足が遠のいていたのだけれど、期せずして久しぶりのお一人様生活に突入というわけで、図書館詣で再開です。

というわけで、さっそくKindle持って、憧れのThe New York Public Libraryです⊂二二二( ^ω^)二⊃。そうあのスパイダーマン Iに出てくるあいつです。これがほんと綺麗で、広くて気持ちよい。老若男女を問わず、なんだかみんな一生懸命調べ物をしていたり、パソコンに向かってテキストを打ち込んでいたり。本のページを捲る音が数メートル先の机からも届いてきそうな、そんな静寂感。あぁーほんと落ち着く。気持ち良すぎ(^ω^)。上を見上げれば、なんとも荘厳な細工と中世時代にありがちな構図の天井画。もう一発で気に入りました。気づかない内に身体に入り込んでいたストレスが、高い天井へ向かって霧散していくのが実感できるような、そんな感覚。ただ、一つ難点があって、18時には閉まってしまうんです。そりゃ公共の図書館だから早くに閉まるのも分かるけれど、早すぎだよーヽ(`Д´)ノウワァァァン。というわけで、まだ秋口で日の入りが遅かった時分には、その後歩いてCentral Parkまで行って、芝生に寝転んで本の続きを読んだり。夕焼け時のCentral Parkはほんと綺麗。

ちなみに、この図書館では本に関連した催しも時々開催していて、面白い。今やっているのは、"Three Faiths:Judaism, Christianity, Islam"。3つの宗教の経典について、その装丁に焦点をあてて紹介していくという極めてマニアックな催し物。何百年も前にまだ人が手書きで作っていた時分の経典が実際に展示されていて、内容はおいておいても、やはり芸術品と云える/分かる代物で、結構感動。しかも、実はこの催し物のopening nightに何故か潜りこんで来ました。Jazz演奏に浸りながら、ワインと乾パン(?)で楽しみましょうという、何ともアメリカンなopening nightでこちらもたっぷり堪能。仕事に戻らないと行けなかったので、長居はできなかったけれど、ほんと"ええ感じ"なセンスに惚れ惚れしました。


土曜日, 5月 17, 2008

総括: The 2007-08 Season (Carnegie Hall & Metropolitan Opera)

5月をもって07-08シーズンも終了してしまいました。また9月までClassic, Operaはお預けです。というわけで、昨シーズンの総括:

1. Berliner Philharmoniker
Conductor: Sir Simon Rattle

"Seht die Sonne", Magnus Lindberg
"Symphony No.9", Gustav Mahler

サントリーホールと違い、やはりCarnegie Hallは全く音割れが無く素晴らしいです。ただ、相変わらず打楽器系の曲目はちょっと僕達夫婦には漸進的過ぎて難しい。。Mahlerの9番は素晴らしかったものの、曲の最後にサイレンの音が重なってしまい残念。Sir Simonもちょっと不満そうでしたね。

2. Vienna Philharmonic Orhestra
Conductor: Valery Gergiev

"Excerpts from Rome et Juliette, Op. 17", Hector Berlioz
"Prelude and Lebestod", Richard Wagner
"Lamer", Claude Debussy

久しぶりのウィーンフィルだったのに、何故かあまり音が綺麗でない。。どうしてだろう。来年に期待。

3. Royal Concertgebouw Orchestra
Conductor: Mariss Jansons

"De aankomst", Otto Ketting
"Piano Concerto No.3 in C Major, Op.26", Sergei Prokofiev
"Symphony No.2 in D Major, Op.73", Johannes Brahms

昨シーズンのNo. 1。独奏の音も素晴らしくびっくり。ブラームスの2番てこんなに良かったんだと教えてもらいました。更に、NYでは珍しくアンコールにも答えてくれるというサービスに感激しました。

4. Till Fellner, Piano

"Rando in A Minor, K. 511", Wolfgang Amadeus Mozart
"Fantasia in C Major, Op. 17", Robert Shumann
"Legende No.2: St Fancois de Paul marchant sur les flots", Fanz Liszt
"Elis (Three Night Pieces)", Heinz Holliger
"Gaspard de la nuit", Maurice Ravel

驚愕のテクニック。小さいホールだったこともあり、存分に楽しめました。あのピアニスト独特の手の形は印象的でした。

5. "Romeo et Juliette"
Conductor: Placido Domingo
Anna Netrebko: Juliette, Joseph Kaiser: Romeo

オペラ版のロミオとジュリエット。演出がまた現代的過ぎるのと、やっぱりオペラには向いてないようでちょっと残念でした。

6. "La Boheme"
Conductor: Nicola Luisotti
Rodolfo: Ramon Vargas, Mimi: Angela Gheorghiu

悲しい話なんですが、演出が素晴らしい!舞台の美しさとその規模には驚愕しました。こういうオペラは大好きです。

7. "Hansel and Gretel"
Conductor: Vladimir Jurowski
Gretel: Christine Shafer, Hansel: Alice Coote

演出は現代的なんですが、なんともシュールで良かったです。

8. "Le Nozze di Figaro"
Conductor: Philippe Jordan
Figaro: Bryn Terfel, Susanna: Ekaterina Siurina

昨シーズンのNo.1です。5時間のオペラはちょっと長いけれど、やはり伝統的なオペラは良いです。

金曜日, 1月 18, 2008

Lion King

(もうマーケットは酷いの一言。モノラインも遂に格下げで、AAAだからこそビジネスができていたわけだからこれはもう退場勧告なわけで。ただもう仕事も忙しいので、こうした話題は後で触れることにしてとりあえず昨年見に行ったライオンキングを忘れないうちにメモメモ。)

やはりブロードウェイ・ミュージカルと云えば、オペラ座の怪人、レ・ミゼラブル、ライオンキングは外せません。ということで今回はライオンキング。まず何より驚いたのは会場の綺麗さ。他の箱とは新しさが全然違う!さすがにディズニー金掛けてますね。もちろんそのぶん収容人数も多いのでたぶんビジネス的にはちゃんとペイしてるんでしょう。そしてなんといっても子役が旨いのなんのって。多分小学校低学年だと思うんだけど、結構台詞も動きも多いのに感情表現も文句なし。他の演出もなかなか憎い。奥さんはもう何度も見に来ているのだけれど、数年前と比べると動きが激しすぎてライオンの頭(というか冑)が落ちてしまっていたシーンもきちんと修正されて、今回はそれを格好良く地面に置いてから親子の楽しい抱擁を見せるようになってたり。なかなか完成度が高くて良い感じ。



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日曜日, 12月 23, 2007

ベルリンフィル 07 Fall

待ってました!待望のベルリンフィル@カーネギーホール。以前にサントリーホールに聞きに行った時には、ホールのキャパシティを超えてしまっていたようで音が割れてしまっていて非常に残念だったんだよね。でも、今回はさすがにカーネギーホールだけあって、本当に音が綺麗に響く。ただ唯一の難点はいつもの通りサイモン先生が初めに打楽器系の楽曲を持ってくるので、どう反応してよいのやら(;´Д`) とはいうものの、最後はマーラーで格好良く〆てくれたので大満足。

Berliner Philharmoniker
Sir Siom Rattle, Music Director and Conductor

Magnus Lindberg,
Seht die Sonne (2007; US Premiere)

Gustav Mahler
Symphony No.9 (I-IV)

金曜日, 11月 02, 2007

まるごとベートーベン

今回のカーネギーホールでは僕の好きなピアノ、しかもベートーベンを聞いてきた。しかも席は最前列!!前回の反省を踏まえて前の方の席を予約したらなんと今度は中央最前列になってしまったわけで。ただあまりにも前過ぎてせっかくのアンドラーシュのタッチがまったく見えなかった(;´Д`) まぁ十分演奏者の息遣いと最高の音を堪能できたので良しとしましょう。ちなみに、この公演では珍しくアンコールに答えてくれて20分以上も追加で彼の演奏を聞くことができてしまった。その心意気と素晴らしい演奏に拍手!

ANDRAS SCHIFF (アンドラーシュ・シフ), Piano

Ludwig Van Beethoven,
Sonata No.5 in C Monor, Op. 10, No. 1
Sonata No.6 in F Major, Op. 10, No. 2
Sonata No.7 in D Major, Op. 10, No.3
Sonata No.8 in C Minor, Op. 13, "Pathetique"

土曜日, 10月 06, 2007

The 2007-08 Season (Carnegie Hall) has just started !!

今週の木曜日はニューヨークで楽しみにしていたことの一つ、『カーネギーホール』でのクラシックコンサートを鑑賞してきた。東京ではサントリーホールを中心に2-3ヶ月に一度はクラシックを聞きに行っていたのだけれど、こちらでは思いきってカーネギーホールとメトロポリタン・オペラの2007-08にかけてのシーズンチケットを購入してみた。それで今回はカーネギーホールのシーズン一発目というわけ。ただ、N饗のシーズンチケットを買った時もそうだったのだけれど、やはり値が張るので今回も最安値のチケット購入してみたらなんと見事に文字通り最高峰(1番後ろの席は1番高いところにある 右図参照)の席に決定ヽ(`Д´)ノウワァァァン 総数105段の階段を上って息もたえだえ最上階についてみるとやはり異様に高い。。1段25cmとしても105x25cm=26.25m、凡そ1階3.5mとしても26.25/3.5=7.5階の高さに二人でビビりつつ、若干沈鬱な気持ちになったり。しかしなんとコンサートが始まってみると、さすが世界最高峰のホールの一つだけあってサントリーホールの良い席で聞くのとほぼ同じクオリティの音で聞くことができたのには驚いた。たぶんホール自体がすり鉢状になっているからなのだろう。少しだけ早いベートーベンの第九に大満足(^ω^)

ちなみに左隣では女性二人組みがいちいち演奏に声を潜めて大はしゃぎ。確かに良い演奏だけどちょっとオーバーリアクションでは。。?と思っていたら前のおじさんは手を耳に当てて必死に音を拾おうとしてたり。バッチリ聞こえてるんだけどとなぁと思ったら、やはり相当耳の悪い方だったようで30分後には寝てしまってたり (;´Д`) と思ったら右隣ではスパイダーマンの育て親の老夫婦にそっくりのお年を召したカップルが中睦まじく静かに音楽に聞き入っていたり。なんだかとってもディープなファンに支えられているコンサートでした。
うーんそれにしてもこれからこのシーズンをこの人達と一緒に過ごすと思うとなんだか複雑( ´_ゝ`)

Lucerne Festival Orchestra, David Robertson as Conductor

Ludwig Van Beethoven, Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125

This concert was performed without intermission, took about 1h 30min.

土曜日, 9月 22, 2007

Hairspray

今回またしても割引になっていたミュージカル Hairsprayを見に行った。安い割には良い席で満足していたのだけれど、ミュージカルそのものがもっといい━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!要は田舎の女の子(Baltimore)が都会に出てきて巻き起る恋愛なんかをコミカルに演出したミュージカルなのだけれど、歌・音楽そのものが第一級品。今まで見てきたミュージカルはどれもテーマが重すぎて、それに合わせて音楽もドラマティックに過ぎる感があったのだけれど今回は完全にポップで踊りまくれるような音楽でこちらも聞いてて楽しくなってくる。途中に、さすがというべきか、人種問題なんかも出てくるのだけれど、それも当時(50年代)のブラックミュージックを取り入れるためにわざと挿入してきたんでないかい??(;´Д`)と思われるほどに明るいんだよね。大満足でした。

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土曜日, 9月 08, 2007

Cezzane at MoMA

ニューヨークへ来てから美術館へ行く頻度が上がっているのだけれど、特に街中にあってかつ美味しい喫茶店もあるということで最近はMoMAがお気に入りです。

Metに比べると、絵の展示数も格段に少ないし、あまりに先鋭的過ぎてて意味のわからない作品も多い割には、印象派の代表作も置いてある。というわけで、そろそろ自分の記録用にブログへ載せてゆくことに。まずPaul Cezanne, 『The Bather』。以前は惹かれるわけでもなく、素通りしていたのだけれど最近何故かこの素朴な構図と、どうしても絵の中の少年と目を合わせることができないむず痒さに見入ってしまう。


次はPaul Cezanne, 『Turing Road at Montgeroult』, 1898。どこか昔住んでいたカリフォルニアの町並みを思い出させられる色合い。南欧は昔からこうした色合いだったのかな。京都の夏は、赤と黒と緑と青の色合いだからやはりだいぶ違うもんだね。

その他には ピカソの『アヴィニョンの娘たち』の100周年記念を祝う展示をやってたりと、何時行っても何か目新しいイベントがあって本当に飽きない。解説を見て初めて、『アヴィニョンの娘たち』がキュービズムの発端であって、しかもかなり確信犯的な製作工程を経ていることを知ったり。




ちなみに、左の写真は最近登場した壁画(とはいってもMoMAだけあって、一見すると落書きのような気が。。)で、社会情勢を強烈に皮肉ってるもの。あまりに的を得ていて個人的には笑えない。。。まぁ一昔前ならありがちな、背の低いメガネをかけてニヤけてる東洋人がいないだけマシかと。
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木曜日, 8月 23, 2007

オペラ座の怪人

今日から夏休み━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!。一週間の休暇なのだけれど、ほんとまともな休みは一年ぶりですな。

ところで、先日妻と二人でオペラ座の怪人を見に行った。せっかくニューヨークへ来たのだから、どれでもいいからとりあえずはミュージカルへ行こうということで、会社の割引で半額になっていたこの演目を選択。

まずはWest 46th Streetのレストラン街で軽くpre-theater dinnerを食べてミュージカルでもと思って店を予約していたのだけれど、行ってみると奥に向かって広いレストランの店内が妙にハイソに見えて。。チラッと横のバーをみるとかなりお高い様子が一目瞭然で。。。店員に声をかけられる前に、すぐさま二人そろって回れ右で退散してしまった(;´Д`)。この辺りは完璧な意思疎通ができとります。そうはいってもお腹が空いて途中で音でもなったら大変なので、となりのリーズナブルそうなイタリアン・レストランへ転進。これが以外にいけて、安い割りに大満足でデザートまで綺麗に召し上がりました。やっぱりこの道沿いはpre-theaterの人達が多く出没するだけあって、レストランの質もこなれてるんだろうね。初めて出張でNYに来た時に、上司に夕食を奢ってもらったのが懐かしいな。あの時もイタリアンだったんだよね。