水曜日, 12月 31, 2008

大晦日

大晦日です。日本ではもう新年ですね。明けましておめでとうございます。

今年はいろいろと勉強になる話題が目白押しでしたけれど、それらがあまりにも身近で起こってしまったので僕自身にまで火の粉が降りかかってきて大変な年でした。なんとか自宅炎上は回避できたので、良しとしましょう。

それにしても忘れられないのが、Lehman破綻後の一週間。マーケットの話は至るところで語りつくされているでしょうが、その裏には様々な人間ドラマがあるものです。Lehmanの一部社員達はあの日曜日の夜にほとんど泣きながら再就職先を求めて電話を掛けていたそうです。僕の上司もそうした電話を取ったうちの一人です。自社株に投資(半ば強制ですが)していた為に散財し、職もなくなるわけですからまさに藁にもすがる思いだったのでしょう。一方で、最後まで一部のトレーダーは利益をだすために奔走していたとか。ボーナスもでないだろうに、何故いまさらLehmanで利益を作ろうとするのか理解できないというのが衆目の一致するところではありましたが。他方、僕の同僚は 9月16日がちょうど在籍20年目を迎える最後の日だったのですが、自分のいる会社ももしや潰れるのではないかと内心ひやひやしていたとか。なんとか20 年目を迎えれたわけですが、手放しで喜べる状況でもなく、その後の展開はご存知の通りです。あの一週間を経験したことで、ようやく僕もブラックマンデーの経験者と肩を並べることができるということでしょうか(;´Д`)

というわけで、今年のクリスマスパーティは質素でした。NYでは今回で出張時も含めて3回目のクリスマスパーティでしたが、Irish Pubを貸しきって飲むスタイルは初めてです。微妙ながらもわいわいやって楽しかったわけですが、その場でdivision headが『これもキャリアの一部であって、そのキャリアこそが重要なんだ』といったことを言っていたのが印象的でした。学生の頃から好きなことばかりを追いかけてきた僕にとって、初めて自分のキャリアについて真剣に考えてみようと思った瞬間でした。

来年も良い年になりますよう。

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